YouTubeチャンネルを運営するうえで、再生回数を増やすために重要視されるのが視聴者維持率と再生時間です。
特に視聴者維持率は、YouTube側が最重要視しており、これが向上すれば自然と再生回数も上がっていきます。
ただ、YouTubeチャンネル運営者であってもこの視聴者維持率という言葉を意外と知らない人が多いんです。
今回はこの視聴者維持率について詳しく説明しますね。
目次
SEOの重要指標となる
そもそもYouTubeの視聴者維持率とは、動画の総再生時間のうちどれくらいの時間視聴されているかを測る目安になります。
例えば、再生時間が10分の動画で視聴者維持率が60%だったら、全視聴者の視聴時間の平均が6分ということになります。
では、なぜこの視聴者維持率が重要なのか、について説明します。
まず、YouTubeで動画を公開したら、投稿者が何もすることなくYouTube側で勝手に宣伝してくれたり、いろいろなところでその動画を表示してくれたりしてくれることは分かりますね。
これはYouTubeのアルゴリズムに則ったSEOがあり、それをもとに視聴者の端末で動画が表示されるわけですが、そのSEOにおいて視聴者維持率がかなり重要な指標となります。
視聴者維持率が高いほど、関連動画やおすすめフィードに上がりやすくなり、動画のインプレッション及び再生回数の増加が見込めます。
視聴者維持率が重要なのは明らかですよね。
視聴者維持率を確認してみよう
次に、視聴者維持率を確認する方法について説明しますね。
1. 「YouTube Studio」を開きます。
2. 「コンテンツ」をクリックします。
3. 視聴者維持率を調べたい動画の上にマウスポインターをおくと図のようになるので、「アナリティクス」をクリックします。
4. 「エンゲージメント」をクリックします。
5. 画面の下のほうにスクロールして、「詳細」をクリックします。
すると、横軸に経過時間、縦軸に視聴者維持率をとった詳細なグラフが表示されます。
あなたのグラフも下がり気味になっていると思いますが心配はいりませんよ。
どんな動画でも必ず下がります。だんだん上がっていくような動画はまずありませんので安心してください。
ただ、下がり方により、その動画の特徴を分析できますので、そちらのほうが重要です。
グラフから動画の特徴を把握する
グラフの線が平坦である場合
視聴者が動画のその部分を最初から最後まで再生していることを示しています。つまり、良い動画といえます。
グラフの線が緩やかな下降
時間の経過とともに視聴者が関心を失っていることを表します。
YouTube のすべての動画では、再生中に徐々に視聴者が離れていく傾向にあります。
グラフに山がある
山になっている部分は、多くの視聴者が動画のその部分を何度も視聴したか、またはその部分を共有する視聴者が多かったことを示しています。
グラフに谷がある
グラフの谷の部分は、視聴者が動画のその部分で視聴を止めたか、その部分をスキップしたことを示しています。
1つ1つの動画をグラフから分析して、どこが良かったのか悪かったのかを把握することが大切です。
視聴者維持率を上げるための注意点
この重要な視聴者維持率を上げるためにどのようなことに注意すべきか、を説明します。
最初の10~15秒が肝心
人は動画の開始から10秒程度を観て、その動画を見続けるのかどうかを判断しているそうです。
まずは導入部分で動画の概要を伝えることを意識しましょう。
これは、冒頭に動画の大まかな流れを伝えることによって視聴者の興味を触発するためです。
視聴者の心理状態として、視聴者があなたの動画を視聴し始めた時点ではまだ、タイトルやサムネイルから得られる情報に関心を抱いている状態です。
そこから冒頭で動画の概要を伝えることにより、視聴者の関心をより掻き立てます。
つまり、視聴者を動画の続きを見たい、これからの展開が気になるという状態にする効果が期待されます。
重要な部分はCMの後…
次に、これは場合によりますが、動画で最も重要な部分はなるべく最後の方に持ってくることを意識しましょう。
テレビではよく「CMのあとで」と、最もいい部分の前にCMがやってきますよね。
Youtubeの場合は、広告の位置を手動挿入もできますが、前述の通り視聴者維持率を上げたいので、最後の方にもってくるようにします。
例えば一番盛り上がるシーンをサムネにして、そのシーンを最後の方に持ってくることによって視聴者をより長時間あなたの動画に留めておくことができます。
ただ、これに関しては注意点があります。
それは、盛り上がるシーンまでが単調であったり、つまらなかったりすると視聴者がすぐに離脱してしまう、もしくは該当シーンまでスキップすることで視聴者維持率が下がってしまうことです。
これでは本末転倒であるため、動画を通して視聴者を楽しませることを意識した上で、コンテンツの配置を意識しましょう。
飽きない演出と工夫
最後に、動画内で視聴者が飽きないよう演出を入れましょう。
特に視聴者が最も離脱してしまうオープニングの部分では、例えば不要な部分は極力カットしてテンポ良い構成に仕上げたり、ボケツッコミなどのエンタメ要素を入れて、笑いを発生させるポイントを作ったりするなどの工夫をしましょう。
よく言われるのは、動画を見ると何を得ることが出来るのか?という、どんな動画なのか内容の説明をするのも効果があるようです。
大切なことを先に伝えて、視聴者の興味を引くことですね!
以上になります。
今回は、視聴者維持率とその重要性や確認方法、さらには視聴者維持率を上げる方法について解説しました。
参考にして視聴者維持率の向上、ひいては再生回数の増加を目指しましょう。