お店を始める前までは、釣った魚は美味しいのは当たり前なので盛り付けなんて気にしたことがありませんでした。
どうせ食べたらなくなるし、美味しいからとにかく食べたい、だけだった。
しかし、お店を始めて職人が盛り付けるのを見て
食事は見た目からも楽しめる
ってことを日々実感している毎日です。
アートのような盛り付け
料理の見た目をアップグレードするために、盛り付けテクニックは必要です。
これまでに教えてもらったり感じたことで大切だと気づいたのは、
・皿の形状を活かす
・食材を高さや対比を意識して配置する
・色と形にバリエーションを持たせる
ということです。
例えば、白身魚やイカを盛り付けるときに、白いお皿で、ツマ(大根なので白い)で盛り付けても白一色の単調な色で、立体感もありませんよね。
ってことで、今まで職人さんが盛り付けてきた実例をもとに、私の勉強としながら紹介いたします。
単品の場合
お店では、お刺身の単品と3種盛り、5種盛りがあります。
単品の場合にどう盛り付けたのか、写真とともに紹介します。
シンプルに並べただけですが、レモンの皮と大根の茎の飾りでアクセントがあります。
並べ方で印象が変わります。
花にすることで立体感も出て来て華やかさが出ました。
2種・3種盛り、それ以上の場合
マイワシの赤みと、アオハタの白身で見事なお花になりました。
お皿の形状を活かすことで華やかさが出ますね。
長いお皿で横一列でも豪華さが演出できます♪
このときは、白身魚オンリーだったので、濃い色のお皿をチョイス。
お皿にお皿を乗せることで立体感が出ます。
イクラなど少量のものを使うときにはいいですよね。
これもお皿にお皿を乗せた盛り付けです。
これは三種盛り+単品の注文だったので、単品を目立たせるためにした盛り付けです。
稀にお祝いごとなどで盛り合わせの注文をいただきます。
食べるのがもったいないくらいに豪華な盛り付けとなっています。
活き造りのように、1匹丸ごと使う場合は、頭と尻尾も添えるとより華やかになりますね。
マグロやウニ、サーモンなど色味のものがあればもっと華やかになるかも知れません。
しかし、漁師として獲ってきたものを提供するお店としては、あるもので最高の演出を、で十分と思っております。
料理を出したときに、お客様が「おぉ~」ってなる瞬間が嬉しいものです。
盛り付け方をもっともっと勉強して、引き出しを増やしていこうと日々勉強です。