貴重な時間

2022年8月1日

飲食店の開店前。

大分県の山中に、広大な土地でしだれ桜の最強観光地を作るべく移住した福岡の友達の元を訪れた。

ちなみにその友達、飲食店だけで6店舗かな?他にも駐車場などなど行う事業全てで成功をおさめている超実業家。

 

今回は、大分県で新しく始める事業の紹介で招待していただいたので、こちらの相談も乗ってもらうべく大分県へ1泊だったけどお邪魔したときの記録。

 

桜のシーズンが終わり、新緑眩しい中、あまりに広大な土地のためカートで移動。

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カートで向かった先は

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梅の木の前。

様々な種類の桜の木が並ぶ中に、ポツンと梅の木が生えていた。

実は、この梅を使って、自家製梅酒を一緒に作ってくれるというのだ。

 

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1粒1粒選りすぐってつんだ梅。

 

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近くの冷たい湧き水で洗い、1時間ほど漬けておく。

 

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その後、しっかりと水気を切り、乾いた布で丁寧に拭いていく。

 

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ヘタを精密ドライバーで取り除く。

ここで実を傷つけてはダメらしく、丁寧で根気のいる作業が続く。

全ての作業を丁寧に行わないと、お酒に漬け込んだ際に濁ってしまい、梅酒にならないんだとか。

 

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瓶もしっかりと洗い、しっかり拭き上げる。

そして、いよいよ梅を投入。

 

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梅、角砂糖、梅と層にしながら梅を敷き詰めていく。

 

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そして、ついにホワイトリカーを投入!

 

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長かった工程もこれで完了!

あとは、濁りが出ないことを祈るだけ。

全ての工程を教えてもらいながらやったのだが、この友人。

お店で提供するために毎年数十瓶もこうして梅酒を作っているのだとか。

自分で納得のいく、美味しいものを提供する

この信念こそ、こうした手間を何ともなくさせるのだろう。

 

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友人が移住したのは大分県の山のど真ん中。

インターネットも光回線の提供エリア外のため、ケーブルTVでインターネットをするしかない。

しかも料金がバカ高い。

そんなクソ田舎。そんなド田舎で事業をするなんて…。どーやって集客するのか…。

 

そんな私を連れて行ってくれた先の1つが

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山道に突然現れるお店。

車がないと絶対に来れない。

 

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テイクアウトのみで、しかも、とりめしだけを売ってるお店。

350円のとりめし。

 

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鶏肉と出汁で炊いた大分では当たり前な郷土料理である。

開店から数時間もしたら売り切れてしまう大人気店なんだとか。

Instagramはもちろん、ホームページもない。

完全に口コミだけで、県外からもこのとりめしを買いに人が集まる程の集客力を持ったお店。

 

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次に案内してもらったのは、湧き水の里に併設された豆腐屋さん。

着いたときにはすでに行列ができていた。

 

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お土産用の持ち帰りを購入してもサービスでいただける豆腐。

こんなちょっとした、でもほっこりするサービスがあるから行列ができるのか。

サービスをしなくても、美味しいから人気になるだろう豆腐。

鶏がさきか卵がさきか理論。

けど、こんなサービスは今後何をするにしても参考にできると思う。

 

友達と話していたのは、立地だけじゃ語れない集客力。

広告費をかけるだけではできない、口コミのパワー。

飲食店を経営する上での心構えや、過去の経験から学んだことなどを教え続けてもらった。

 

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晩ごはんに、1日のお礼で僕が準備したのは、昨晩釣れたてのアジとイカとカマス。

実は、島根で夜イカ釣りからの福岡経由で大分という強行日程だったので、カマス、アジとイカの鮮度だけは自信があった。

 

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ご飯に贅沢にのせて丼。

 

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地元の川で獲れた鮎を丸ごと炭火で焼いたり

 

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定番の手羽を焼いたり

 

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ドデカイ肉でしめたBBQ。

 

ずっと経営に関する話は尽きなかった。

全てをメモしていたい、全てを録音していたい、全てが自分にとって新鮮で斬新な話だった。

経験から来る話の重みは、商工会議所で事業計画書に軽々と、色々と注文をつけてくる人たちとは別物だった。

実際に事業を行い、自分で動いているからこその言葉は非常に重いものだった。

刺激すぎて、この人の通り、まずは真似をしていたら何でも大丈夫、とすら思えた。実際に、メニューや価格帯、サービスなど思いっきり真似というか教えてもらったままをしている。

 

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翌朝。

梅酒が濁ってないことに安堵。

 

友達との別れが非常に惜しまれながら島根への帰路に着いた。

和菓子の老舗会社で手腕を買われ、ターゲット層をマイナス20才に挑戦したり、とあるデパートでコロナの影響で周囲が軒並み赤字を出す中、その知人のお店だけは黒字営業を続けたり…。

経営の天才っているんだ。

しかもこんな身近に。

って、この素敵な思い出とともに、少しでも近づいて、また大分へいい報告をしに行こうと思った経験だった。

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